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MBA, 成長, 自分

このexciteのブログは、どのような検索キーワードで自分のブログが引っかかっているのかを見る事ができます。タイトルに挙げた3つの言葉は、これまで何人かが私のブログに辿り着く際に検索をかけた言葉のようです。このキーワードから察するに、以下のようなことを知りたい方が居るのかもしれません。

”MBAプログラムで、自分はどのような成長ができるのか”

自分自身の経験から感じるのは、以下の二つです。


①ビジネスにおいての意思決定を包括的視点から行うことができる

ビジネスにおいての意思決定は、企業運営の様々な局面に影響を与えます。戦略・財務・会計・組織・マーケティング・オペレーション等、企業運営のファンクションの基本理論を押さえていることで、例えば社運を賭けたプロジェクトが会社にどのような戦略的、財務的、組織的影響を与えるのかを予測する際に理論的根拠を持つことができます。

よく企業内でおこる軋轢で、営業畑の人と技術畑の人では自分の経験から物を語るあまり、発想が違いすぎて話がまとまらない、というようなことが言われます。異なる発想・意見が飛び交うのは良いことですが、最終的に意思決定は企業全体に対する影響を踏まえたうえで行われべきです。包括的視点を踏まえたうえでの議論ができるということは、意思決定にスピードが求められる際に、特に有用なのではないでしょうか。

②様々なビジネスの局面に対し、確度の高い対処策をとれる

MBAプログラムではケーススタディの分析をよくやります。あるビジネスの局面に対し、その企業がどういうアクションをとったか、その結果はどうだったか、もし自分が当事者だったらどうするか、など。

ケーススタディメソッドには賛否両論があります。私もあまり好きではありません。ケースというノンフィクション小説のようなものでは、人間関係やその業界ならではの常識など、ビジネスにとって重要なIntangibleの部分がなかなか見えてこないからです(これは、多くのケースが欧米の企業について、欧米人によって書かれている=欧米のビジネス習慣を前提に書かれている、という要素があるので、ビジネスの多くは万国共通であっても、日本でのビジネス経験がほとんどである私にはなかなか読み取れない部分があるのかもしれません)。

ともあれ、ケーススタディメソッドから得られる成果として一つ言えることは、パターン認識能力がつくということです。ビジネスが成功する際には、大体こういう要素がうまくいってるんだな、こういう局面においてはビジネスのこういった部分から検討するとよいんだな、など、昔の私だったら「どうしよう」と立ち往生してしまうようなビジネスの局面において、それなりの対処策を思いつくことができます(あくまで、それなりです。ケースの成功例をそのまま実行すれば、実際にもうまくいくほど甘くはないでしょう)。しかし様々な局面に対し、8割方当たっている対処策を早い段階で思いつけることは有効だと思います。

もうひとつ触れておきたいのは、今後私がビジネスで得る様々な経験を、以上のような点を踏まえて取り込んでいけるということです。これは今後、経験から学ぶこと(経験値)を積んでいくうえでの効率があがるのではと感じています。
by nagisanite5 | 2007-03-21 17:33
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